令和2年9月15日発表を文字起こししました。
皆さんこんばんは。
秋も深まり、肌寒ささえ感じるようになりました。
そんな今日、私は重大発表をしたく存じます。
私自身の話で恐縮でありますが、来る来年三月をもって大学を卒業いたします。卒業後の進路については民間企業を選択し、この新型コロナウイルス感染症流行の中において、その戦いは大変につらく、生き地獄と言っても過言ではありませんでした。積み重なる不採用通知、たまに来る採用中止の掲示、自身の努力でどうにかなるものからそうでないものまで、いずれにしても自身の希望が叶わぬ日々が続きました。そして今もなお戦い続けている人がいます。
私は就職活動を振り返り、何が私を支えたのかを考えました。知り合い、友人――いうまでもなく、確かに私は同級生、先輩、後輩、各地に散らばる知人友人のお世話になっておりますし、何度も助けられました。支えられたことは間違いありません。
しかし、全く同じ人間関係を持つ人など存在しません。よってこれ以外で他人を支えられるものというと、ゲームということになりました。
さて、私を幾度となく絶望から救い、勝利から勝利へと導いてくれたあるゲーム及びその制作者の皆様に敬意を込め、私は新たなる挑戦をすることにいたしました。
2021年をめどに、ゲームを制作します。
続いて、当該作品の現在の進捗について説明いたします。
私は同志を募り、ゲーム制作サークル「酒熊評議会」を結成し、現在目下シナリオを制作中であります。
現時点での作品概要についてお話しいたします。
作品の仮題は 『Reconstruction』 再建を意味する単語であります。
2020年代半ば、大国間の対立から第三次世界大戦が勃発し、全世界が荒廃しました。
冷戦崩壊以来資本主義諸国で続いてきた新自由主義の流れとそれに伴う格差拡大により苦しめられた市民は、とうとう革命を起こし、世界中で「お互いに助け合う平等な社会」の実現に向けて動き始めました。
ここ日本でも内戦を経てたすけあい主義を掲げるたすけあい党が一党支配体制を確立し、地域のつながりやたすけあいを強化することになりました。
2041年、青年丹生田古市は政府が革命を記念して設立した国立平和大学に入学します。古市は幼い頃より地域の助け合いやつながりを憎んでおり、それを破壊するために、国立平和大学におけるたすけあい党の下部組織である党学生委員会ウェルスタァへ入部し、出世することによって権力を掌握し、それをもって悪しき制度を破壊しようともくろみました。
陰謀、暗殺、粛清、クーデター、渦巻く権力闘争と血みどろな人間関係――次は我が身の世界を生き残る成人向け学園政治闘争アドベンチャーゲームとなっております。
学園政治闘争アドベンチャーゲーム 『Reconstruction』 ぜひご期待ください!
Comments